『猫と悪魔』は、作者ジェイムズ・ジョイスが、4歳の孫、スティーヴンに宛てた手紙がもとになっています。
1964年にカナダからリチャード・アーダスの挿絵で絵本となって出版されました。以降、イギリス、フランス、ブラジル、ブルガリアなどから、さまざまな挿絵で版が出ています。日本ではイギリスで出版されたジェラルド・ローズの挿絵の絵本が、作家の丸谷才一の翻訳で1976年に刊行されました。
本書は二部構成となっており、第一部は、イラストレーターの米増由香さんの挿絵で物語がつづられ、第二部は、原文・訳文から読み解くジェイムズ・ジョイスの人となりや作風を解説していきます。
フランスのボージョンシーという街には、街を二分するとても広い川が流れていて、街の人々は川を渡るのに大変苦労していました。橋をかけたいのですが、街には橋をかけるお金がありません。そんなとき、悪魔が市長のもとへやってきて、りっぱな橋をかけるかわりに、最初に橋をわたる人のたましいをほしいと提案します。市長は承諾しますが…。
『猫と悪魔』には実在の人物をモデルにした個性的なキャラクターが登場します
James Joyce
1882年にアイルランドのダブリンに生まれる。
主な著書に『ダブリン市民』、『若き芸術家の肖像』、『ユリシーズ』、『フィネガンズ・ウェイク』などがあり、20世紀を代表する作家のひとりと言われている
1941年死去
作:ジェイムズ・ジョイス
画:米増由香
装丁・本文デザイン・DTP:伏見さつき
訳・文:のどまる堂
印刷:藤原印刷株式会社
製本:ダンクセキ株式会社
ISBN:978-4-9913435-0-6
C0097 \1455E
1920097014553
定価:本体1455円+税(3刷より、1800円+税)
※ジェイムズ・ジョイス作『猫と悪魔』は、おかげさまで3刷になります。 それに伴いまして、12月20日受注分より価格を改定いたします。 ご購入を迷っておられる方がおられましたら、お早めにお買い求めください。
発行:のどまる堂
-
判型:A5
-
頁:64ページ
-
カバー用紙:ヴァンヌーボV、グロスニス加工
-
本文:b7ナチュラル
-
本文用紙:里がみ(とび)
-
見返し:まんだら(薄口) さびあさぎ
-
並製本/あじろ
※書影・書誌のご利用につきましては以下を守ってください
-
任意にトリミングするなどの改変をしないこと
-
書影に含まれるイラスト・写真など一部のみを取り出しの利用をしないこと
-
他の文字や画像などを載せて元書影を改変する結果になるような編集をしないこと